更年期障害

目次

1、更年期障害とは?

2、更年期障害の原因とは?

3、更年期障害の時期

4、更年期障害の症状

5、体質による症状の違い

6、性器症状

7、更年期障害に対する治療原則

更年期障害とは?

kounenki

更年期とは性成熟期から閉経期を経て老年期に移行する中間の時期を言い、この時期には性機能の減退に伴って卵巣からでる性ホルモンの分泌が低下するために、子宮などの内性器は萎縮し始め月経周期は不安定になってきます。

遺伝的立場から、生理がなくなるといった好都合な面と、同時に自律神経の失調による精神的・肉体的な障害が現れることが多く、これを更年期障害と言いいます。

 

 

 

更年期障害の原因とは?

更年期障害の原因は、卵巣機能の低下が主な原因と考えられていましたが、それが全てではなく、本態は卵巣を中心とした各内分泌器の老化現象に伴って起こる性機能及び内分泌系(副腎-甲状腺-膵臓)の失調が原因となり、このために起こる全身的な自律神経の失調と考えられます。

AFS2副腎疲労

本来なら、卵巣機能低下により性ホルモンの量が低下すると、副腎で性ホルモンを作りバックアップします。しかし、現代人はほぼ全ての人々が過労とストレス過多により副腎疲労を起こしています。そのため副腎で性ホルモンを作る余裕がなくなります。

 

 

 

甲状腺疲労

甲状腺ホルモンは、栄養をエネルギーに換える働きがあり、代謝を亢進させます。

更年期障害における甲状腺疲労の経緯は、まず、性腺の機能低下→副腎の負担増加→副腎疲労→甲状腺の負担増加→甲状腺疲労と言った感じでしょうか。

更年期障害の時期

更年期の生理的な過程と病的な更年期障害との区別は必ずしも明確ではありませんが、移行期に初めて現れた症状や悪化したものを「更年期」とすると、更年期のご婦人の4割程に見られます。年齢的には45歳〜50歳頃に多く見られますが、近代では更年期の若年化が進んでいます。

更年期障害の症状

「更年期障害」は「ヘルニア」などとは違い、1つの病気ではなく性機能と内分泌系の総合的な失調で総称名だと考えています。

副腎疲労が主となる症状

精神神経症状:集中力の欠如・不安感・抑鬱・食欲不振

心臓血管症状:頭重・ふらつくような目眩い・低血圧・徐脈(脈が遅い)

内分泌症状:PMSの悪化・朝起きれない・疲れやすい・性欲減退

など

甲状腺疲労が主となる症状

精神神経症状:怒りっぽくなる・神経質・攻撃的・手が震える

心臓血管症状:頭痛・回転性目眩い・耳鳴り・高血圧・頻脈(脈が早い)・狭心症・異常発汗

内分泌症状:全身倦怠感・疲れやすい・息切れがする・食欲亢進

など

 

このように一般的には一言で「更年期障害」と片付けられてしまうものも、細かく分類すると意外な結果が見えてきます。

体質による症状の違い

更年期障害の症状の強さや種類と体質との関係性には一定の相関関係があります。アーユルベーダではヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)と分類されますし、中医学でも肝臓タイプ・心臓タイプ・脾臓タイプ・肺タイプ・腎臓タイプに分類できます。

肝臓タイプ

手足が長く、すらっとしたモデル体型(ヴァータが似ている)の無気力型の婦人は、更年期障害の程度が最も重症で、体重減少・強い逆上せ・異常発汗・高血圧を伴い、精神状態も不安定でイライラし易く、下垂体の疲労が強くなるタイプです。

脾臓タイプ

水っぽい肌のぽっちゃり肥満体型(カパが似ている)でおっとりした婦人は、更年期障害を訴えることが比較的少なく、また軽度のことが多いです。体重は増加し、中性脂肪の量が増えますが、精神状態は平静無欲。どちらかというと抑鬱的なところがあります。

心臓タイプ

中肉中背のガッチリした体型(ピッタが似ている)でグループの中心的存在にいる婦人は、更年期の生理的変動にあまり左右されることはありません。

性器症状

月経異常

月経周期の異常が主で、周期が不定期になり、経血量にも変化が見られます。今までの規則正しい月経周期が急にストップしてしまうことは稀で、次第に量が少なくなり、間隔が延びてきて、停止に至ることが多いですが、逆に出血量が増えたり、出血期間が延長したりすることもあります。

感染症

エストロゲン・プロゲステロン等の低下により、子宮は一般的には萎縮を始めます。子宮の大きさは小さくなり、膣上皮は薄くなり、上皮細胞中のグリコーゲンは減少するために、膣内の乳酸が低下して膣内はアルカリ性に傾きます。このため、膣の自浄作用は低下し各種感染症を起こし易くなります。

失禁・頻尿

その他、骨盤内の靭帯も萎縮が起こり、膀胱下垂や子宮下垂が起こり、失禁や夜間の頻尿を訴えることもあります。

更年期障害に対する治療原則

[肝臓−副腎−延髄−下垂体]+α が治療原則となります。

内分泌系と自律神経系の調整と適応障害の程度を如何に軽くするかが重要です。

 

婦人科での “エストロゲン” を補う目的は、卵巣を代償するのではなく、適応障害の程度を緩和し、適応に必要な時間や余裕を持たせることが投与の目的になると言えます。

患者さんの訴える各種症状を緩和しつつ、閉経期を経て、老年期へと順調に移行させることが重要だと思います。

副腎

エストロゲンの分泌能を持つ副腎に刺激を与えることで、卵巣機能の急激な低下をバックアップすることが、臨床上可能となります。

延髄

後頭骨から延髄の自律神経中枢を刺激することで、不眠や情思の失調を軽減することが臨床上可能となります。

肝臓

肝臓は、ホルモンの原料を生産すると共に脳血流量を調整します。

また、月経での排毒機能が無くなっていく時期ですので、今後は肝臓での解毒機構がとても重要になってきます。肝機能障害でない方でも肝臓を強くしておくことが若さを保つと言っても過言ではないでしょう。

 

当院へのアクセス情報

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