不通即通=通じざれば即ち痛む。
要は「循環が悪いと痛むよ!」と言ったものです。それでは、「頭痛」に関連する体内の循環には何種類あるでしょうか?
「【血液循環とリンパ液の循環】の2種類は知ってるよ」
実はもう一つ、最も重要な体液 髄液の循環 があります。
この髄液循環がとても重要で、脳脊髄液は脳や神経系に栄養を与え、老廃物を回収する役割があります。
神経は人体で最も栄養と酸素、水を必要とする細胞です。その水とは脳脊髄液のことで、髄液循環が悪いと脳・神経は滋養されません。そして、水を飲んでも髄液の循環が良くなるわけではありません。
髄液の循環を促すには、頭蓋骨を返し硬膜に直接アプローチできる「クラニアルテクニック」が最も優れていると思います。
筋肉をマッサージして動くのは主に血液です。強く押すとリンパ管は皮下5mmほどのところにあるので潰れてしまい、マッサージではあまりリンパの流れは良くなりません。
リンパ液及びリンパ管にはリンパドレナージュなどで施術します。
ただ、どちらも髄液の循環を操作するのは難しいでしょう。(できる先生もいます)
通常の筋肉を対象とした施術(マッサージや針)で改善しない場合には、髄液循環に問題があるのかも知れません。
どこに行っても 完治しない/頭痛を繰り返す 時には【脳脊髄液の循環】のことを思い出してください。
〜補足〜
慢性頭痛の恐いところは、しょっちゅう痛くなるので痛いことに慣れることです。
そして、鎮痛剤を飲むことが習慣化し、痛くなければ良い!となり、その本質に気を止めなくなるところが危ないと思います。
現に、20代女性でもただの頭痛と思い、鎮痛剤を飲み続けた結果、脳出血で亡くなったケースもあります。
もちろん薬が全て悪い訳ではありません。仕事でどうしても休めない・・・そんな時は私も薬を使うことはあります。ただ、治るわけではありません。医師も言っていましたが、薬を飲めば治るわけではなく〝症状が抑えられるだけだ〟ということはよ〜く肝に銘じておいた方が良いと思います。